異種接近交遊 Part.3『刺激』

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「ワタシが気づいたのが昼間なだけで、朝からあったかもしれないの! 外人さんじゃ、ゴミ出しのルールも解らないでしょ!」 いや、決めつけ過ぎない? 日本人でもルール解ってないどころか、解ってても前日に出す人とか、いるよ? 「……彼、ゴミ出しのルールも分別も、なんなら指定のゴミ袋も知ってますよ。 日本人じゃないからって、決めつけで非難するの、よくないと思います」 「やだ、アナタ。外人の肩もつの?」 ───は? 一瞬、頭が真っ白になった。私、なに言われてんの? いま。 いろんな感情が込み上げて、二の句が継げない。 なんでこんな───。 「秋良サン! どしたデスカ?」 男の人にしては少し高めの、能天気な口調。 自転車のブレーキ音とかぶる形で、ライの声が聞こえ、私はそちらを振り返った。 (かたわ)らのご婦人もそちらを見やって、少し気まずそうな顔をする。 けれども、ピッと立てた人差し指で集積所を指し示した。 「とにかく! ルールは守ること! みんなが迷惑するでしょう?」 「だからっ……」 遅れてきた怒りにまかせて反論しかけた私を見もせずに、言うだけ言ってご婦人は自宅に戻って行ってしまう。 「……なんなの、人の話も聞かないで……!」
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