25人が本棚に入れています
本棚に追加
「逆にライは……子供欲しいとか、ないの?」
「うーん……僕も、いまは特に。というか、僕自身、子供みたいだし。
僕、秋良さん好きになってから、アホ度が増した気がしますしね」
「……ごめん、否定してあげられない」
「えー、そこは否定するトコですよー?」
わざとらしい、少し怒ったような口調で言ったライの指先が、チュニックブラウスのすそからもぐりこんでくる。空いた一方の手が、私のあごをつかんだ。
「……んっ……」
「……結論は、急がなくても大丈夫ですよ? 地球人同士と違って、いろいろ方法はありますから。
それより」
私の唇を奪った唇が、吐息と共にささやく。
「付けなくても、大丈夫な日も計算してもらって……。
今日、その日に当たりますけど、どうします? 本来の僕の身体と、シてみます……?」
押しつけられる身体の熱さと、下着の上からなぞられる指の動き。何度も重ねてきた情欲の行方を知る私の奥が、うずく。
「ね、秋良さん……?」
その声に宿る響きだけで、とろりと溶け出す、心と身体。欲しがる本能とは真逆の理性が、自己防衛の言葉を放つ。
「痛いの……ヤなんだけど……」
「ああ……そこ、心配ですよね? でも、大丈夫みたいですよ?
と、いうか───」
最初のコメントを投稿しよう!