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とは思いつつも、あまりの直球な物言いは、逆に裏表のなさにも感じられ、不快な気持ちにはならなかった。
「……良かったら、どうぞ。あ、期限まで短いからお早めに」
仕事上、試飲目的でもらう栄養ドリンク。期限間近だけど、一本くらいならすぐ飲むだろう。
「ありガトウ、ゴザ」
言いかけて、瓶のラベルを見た隣人さんの表情が、笑顔のまま固まる。
直後、
「ジュジュっ! コレ、いまコラボやってマスね?」
と、茶色い瞳を輝かせた。……んん??
それは、まさか。呪いを扱う専門学校の生徒と先生が人でないモノと戦ったり闘ったりするヤツのこと言ってます?
「デス!」
親指立ててコクコクと大きく首を縦振りする、イケメン隣人。
それから、七つの宝玉を集めて神の龍を呼ぶヤツとか、何度もリメイクされるサッカーアニメとか、お父さん探してハンターになるヤツとか……。
まぁ、日本の少年漫画とアニメって偉大ね! という勢いで話が弾み、気づいたら小一時間玄関先で話し込んでしまった。
「……あ、出てくれて大丈夫ですよ。長話してごめんなさい。じゃ」
ふいに鳴った着信音に、困った顔で私とスマホを見比べられて、あわてて背を向け家に入ろうとした───が。
突然、
「僕、クライシチャクリ・ダーオルング、言いマス!」
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