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-----------ガチャ
慣れた手つきで理乃の家の鍵を開けると。
「理乃!来たよ!大丈夫?」
私はそう言いながら、慌ててリビングに向かった。
そして...........................
「ん。まじ無理限界。綾乃。
いつも通り、消毒、してくんない?」
理乃はそう言うなり、
私の返事を待たずに、腕を引っ張って。
──────ギュッ
と、あっという間に抱きしめてしまった。
「〜〜っ、理乃、顔色悪いよ?」
もう何回も抱きしめられてるのに慣れなくて。
最初はドキッとしてしまう。
だけどそれよりも、理乃の体調の方が心配で。
理乃の腕の中から、
顔を見上げて理乃の頬に手を伸ばすと。
「うん。そりゃ、ね
触りたくもない女の子達と密着してるから」
相変わらず、素直に言ってくる理乃。
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