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「ん。いーよ。
ドキドキすんの、俺だけなら」
「〜〜っ、好きか分かんないけど、
健ちゃんは、それでいいの......っ?」
「うん。いまはそれでいい。
いつか、世界最後の日にまでは、
俺のこと好きにさせて、憧れ叶えるから」
だから、私は........................
健ちゃんに甘えてばっかりじゃなくって。
「幼なじみとしては、すき、だから、
違う好きになるように、したい、」
ほんの少し、歩み寄る勇気も必要だと思った。
「まぁ、ゆっくりでいーよ。つか、本返して」
「え、なんで?」
「俺ももっかい読むから」
「え、待って、私も読む!」
「いやなんでだよ!!」
「私だって、読みたくなったから......っ、」
いつ来るか?なんて分からないけど。
健ちゃんといられる、
『世界最後の日に、』備えてなんていうのは秘密だ。
fin.
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