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「いや~、山の方の桜だったら、もしかしたらもう咲いてるんじゃないかと思って来てみたけど、やっぱり来るのが少し早かったみたいだね~。もう後一、二週間もしたら花が満開に咲いて綺麗なピンク色の桜が見られるようになるんじゃないかな~…。」
「もうっ!今日は桜が綺麗に咲いているかもっていうから見にきたのにさ、それじゃあ今日一日完全に無駄なことしてたってことじゃん!!」
父親の言い訳にさくらは完全に機嫌を悪くしてしまったらしい。さくらは明らかに語気を荒げ父親に言い返した。
“まあ、さくらちゃんの気持ちも分からんではないな、様子を見るに花が咲いているのを今まで見たことなかったんだろうし、相当楽しみにしてたんだろうね…。っていうか、よく考えたらそもそも、花が咲いているか咲いてないかなんて一々こんなとこに来なくたってわかるだろっ!お父さんよ、なんでこんなとこ来ちゃったんだよ。お父さん実はドジっ子なのか?”
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