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「善哉善哉。ただ、そなたが人子である限り、種種(くさぐさ)の罪事を犯すであろう。その時は、また、そなたの太祝詞を奏上せよ。心のこもった歌や言葉を奏上せよ。さすれば、また祓い清められる。そなたがよりよく生きるには、この繰り返しである」 「わかりました。これからは、自分を嫌ったり恥じたりせず……。確かにこれは、難しいけど、頑張ってよりよく生きていきます」 「エクセレント。素晴らしいでーす。(めい)。ミーは、いつもユーを、見守ってますよ」 「ありがとうございます。ミッシェルさん」  でも、ミッシェルさんて何者だ? 弁天様は神様だけど、ミッシェルさんて……外国の神様? まあいいけど。会えて嬉しかったのは事実だ。 「さて、お遊びもここまでじゃ。帰るとするか」  弁天様は、立ちあがって伸びをして琵琶を持つ。ミッシェルさんもスカートの(ちり)を払う。  なんだろう、ただならぬ気配に、あたしは後ろを振り向いた。
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