女神カーリィ対魔導甲冑ドゥルガ

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 カーリィの深層心理―― 『……いやに呆気なく侵入出来た……』  先程までの戦いと異なり、すんなりと入り込めたことに違和感を覚えつつも、ラーヴィはカーリィの精神世界へと深く侵入していく……  精神体としてのラーヴィには、それは[複雑極まりない立体曼陀羅の集合体]として認識された…… 『曼荼羅の一つ一つがこの娘の記憶……?  ……魔導回路に置き換えれば、或いは解析できるか……?』  それぞれの独立した曼荼羅は(おびただ)しい光の線で結ばれている。それを丁寧に紐解き、曼荼羅を一つずつ丁寧に解析していけば、カーリィの記憶を見られることだろう……  そしてそれらの[回路]を辿っていけば、いつかは[女神]としての記憶も……  しかし今は…… 『今は、こいつの制御が優先だ……』  [意識]はある意味、[イメージの世界]でもある。故に、[わかりやすい]ものに変換できれば解析できるかもしれない……  そう考えたラーヴィだが、実際は言うほど簡単ではない。  曼荼羅を繋ぐ[光の線]も、魔女技師の目から見ても複雑な配線と認識されており、それを辿って目的の[回路]を探し当てるのも一苦労であった。
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