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「受けてみよ!!」
気迫を込めた声を受けても、カーリィは踊りを止めることはない。
だが……
両側から曲刀を差し向けて攻撃するが、空中で避けられないはずのガスパールは剣に光を纏わせ、カーリィでさえ舌を巻く回転――剣の舞を披露し、それらの刃をすべて叩き落す。
「うそぉ!?」
これにはカーリィも驚き、思わず両手の曲刀を交差し、突き出して防御するも、そのまま剣を叩きつけられ作業台から突き落とされる。
「きゃあっ……!?」
悲鳴を上げて落下したカーリィに追い打ちを仕掛けようとするガスパールだが、両側から飛来した大盾に阻まれる。
「……猪口才な!?」
ガスパールは剣を掲げ、切っ先を頭上で軽く回して[光の壁]で己を囲むと、それは瞬時に破裂、衝撃波となってカーリィの盾二枚を壁まで吹き飛ばす。
その衝撃は、これまで打ち鳴らされていた工具たちによる伴奏を止めてしまうほどだった……
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