後書きという長い言い訳

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 「腕いっぱい」のモチーフとして選んだのは、インド神話の〈ドゥルガー女神〉です。  大雑把に説明すると、[宿敵のアスラ親族と戦うため、シヴァ神とヴィシュヌ神が生み出し、様々な神から多くの武具、神具を授かった戦いの女神]と云われております。  そして、戦いの最中にその額から誕生したのが、今回のタイトルにもなった〈カーリー女神〉……  神話のカーリーは青黒い肌に四本の腕を持ち、生首を手にした姿の、残忍な女神として描かれております。  ただ、今回の本編では「忘れられた」神として登場しておりますが、本場インドではドゥルガー女神、カーリー女神ともに今でも人気のある神としてそれぞれ祀られております。  二柱の女神には他にも色々と逸話があるのですが、そも、今回は[外観と一部の神話をモチーフとして]いるのみなので割愛……  今回、すったもんだの末に主役カーリィの[相棒]となってしまった魔女技師ラーヴィですが、初期案では[同一の女神が転生の際、別れてしまったもう一つの魂]という設定となっておりました(名前の由来に名残が残っております)。  しかしプロットを書き進めていくうちに色々と矛盾なども浮かび、最終的には[神話の神を研究して同じような兵器を作ろうとした神マニア]と言う事になりました。  おかげで〈魔導甲冑〉の外観がインド神話由来の名前なのに洋風甲冑なことにも理由がつけられました(笑
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