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彼の言葉に
驚きを隠せない私は
指輪と総士さんのことを交互に見る。
「なに、まさか本気で誕生日プレゼントで貰ったと思ってたの?」
「え?はい……」
「マジかよ……」
「だ、だって、まさか、そういうつもりだなんて思わなくて」
たしかに
朧げに総士さんと
そうなれたらいいなと考えたことはある。
けれどまさか彼がくれた
この指輪がそういう意味を持った指輪だとは思わなかった。
「だからあの時……なるほどね」
「すみません……」
「で、どうするの?」
「え?」
「いつまでお預け?俺のプロポーズ受けるの、受けないのどっち?」
一気に
私との距離を縮められ
私と総士さんの視線が近い距離で絡む。
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