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* 「かんぱーい!」 お互いの グラスを合わせ音を鳴らし 乾杯をしてビールを一気に流し込む。 主任は私との約束どおり 個室の焼肉屋さんを予約してくれていた。 「んーっ、やっぱり仕事終わりのビールは最高ですね!」 「お前、オッサンみたいだぞ」 「いいじゃないですか、これが素の私なんですから」 お肉を ジュージュー焼いて 大きな口を開けてお肉を頬張る。 「おいしー!」 「クスッ、それは良かった」 片手で ネクタイを緩めながら 主任は次々とお肉を 焼いては私のお皿へと入れてくれる。 美味しいお肉に 大好きなビールを流し込む。 それも 人の目を気にせずに 自分の好きなようにできる幸せ。 「おい高城、お前、ペース早くないか?もう少し、ゆっくり飲んだほうが」 「大丈夫ですよ、今日は飲みたい気分なんで付き合ってください」 .
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