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「ん……」 目を覚ますと 見慣れない天井が見えた。 ここは……? キョロキョロと 辺りを見渡すけれど ここが何処かの検討すらつかなくて わかっているのは自分の部屋ではないことだけで 「……痛い……」 ゆっくりと 身体を起こせば 頭がズキズキと痛み 胸焼けもして喉が異常なまでに乾いている。 この症状は…… 「二日酔いだな」 「えっ、く、久城主、ったぁい……」 声の 主に驚いて 声をあげれば自分の声が 二日酔いの頭へと響いて頭を抱える。 「だから言っただろ、ペース早すぎって」 久城主任は 私の隣に座りながら 持っていたペットボトルの フタを開けて私に手渡してくれた。 「すみません……」 手渡された水を飲めば 異常なまでの喉の渇きが潤いを取り戻した。 「あ、あの……」 「ん?」 「私、昨日の記憶が全くなくて……」 「だろうな。あれだけ早いペースで浴びるように飲んでたら当然だ」 .
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