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サラッと 言われた可愛いって言葉に ようやく冷めていた熱が 再び急上昇して先ほどよりもより一層に熱を帯びた。 「そ、そうやって主任はすぐ」 「からかってない。今のは俺の本音だ」 くしゃくしゃっと 慣れた手つきで 私の頭を撫でる大きくてあたたかい手。 「難しく考えることはない」 「え?」 「本気で嫌なら3ヶ月待たずにそう言ってくれて構わない。ただし俺は今日から3か月、本気でほたるをおとしにかかる」 「……」 「覚悟しろよ?」 「ちょっ!」 主任は 捨て台詞の後 私の頬に リップ音を立てながら 軽く触れるだけのキスを落とした。 「いいだろ、別に頬くらい。」 「せ、セクハラです!」 「何言ってんだよ、俺ら恋人同士だろ?」 「わ、私はまだ」 「それより、ほたる今日これから暇か?」 「え?」 「デート、しようか。」 .
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