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たしかに あの頃は幸せだった。 でも 今思うと本当にあの頃の私は 幸せだったのかなと疑問に感じてしまう。 そう思ってしまうのは きっと…… 「お待たせ」 フードコートで 色々買ってきたようで 手にたくさんのものを持って戻ってきた。 「ほら」 「え、あの……」 手渡された 袋の中にはクレープが入っていた。 イチゴに チョコにバナナ そして溢れんばかりの 生クリームがトッピングがされている ゴージャスクレープに思わず生唾をゴクンと飲んだ。 「クスッ、食べたら?俺は全然気にしないの知ってるだろ?」 「でも……」 「なに、もしかして食べさせてほしいのか?俺の彼女様は甘えん坊だな」 「えっ、た、食べます!」 付属のスプーンに 手を伸ばそうとした総士さんが 冗談で言ってるのではなく 本気だとわかり慌ててそう答えていた。 .
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