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「私、頑張ったのよ?彼が好きだって言うから苦手なホラー映画も我慢して見たし、彼が苦手って言うから大好きな肉料理我慢したり」
他にも
いろいろと
彼に嫌われないように
彼好みの女性を必死で演じてきたのに
また、あの言葉でサヨナラなんて辛すぎる……
「いやいや、絶対それが原因でしょ」
「え?」
「高城って、見た目はなんでもこなすバリバリのキャリアウーマンって感じなのにどこか抜けてるのよね」
……そう。
この容姿のせいで
余計に誤解をされやすい。
見た目がしっかりしてて
なんでも卒なくこなしそうって
そんな
実際とは真逆の
イメージが気づけば定着していて
それなら
それに応えなきゃと
必死に自分を偽り続け
どんなことでもやる気と努力と根性だけで
乗り越えてきて気づけば
負けず嫌いで偽りだらけの私が出来上がっていた。
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