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「高城も言い返せばいいだろ?」
「……いいんです。言い返しても、きっと誰も理解してくれないから」
……いつからだろうか。
キッカケは
よく覚えていないけれど
気づいた時には主任の前では
偽りの自分ではなく素の自分でいることが多くなった。
「それに、こうやって落ち込んでいると絶対に主任が慰めに来てくれますし、ご褒美ももらえますからね」
にっこりと
笑いながらそう言えば
久城主任は
呆れたようなため息をつきながら
手に持っていた紙袋を私へと手渡してくれた。
「マカロンだ!」
「外に出る時、ついでに買ってきた。」
必ずと
言っていいほどに
主任は慰めに来てくれる時
こうしてお菓子やスイーツを私に買ってきてくれる。
「ありがとうございます、いただきます」
可愛らしい
マカロンを口に運べば
口いっぱいにマカロンの
甘さが広がり落ち込んでいた気分が少し和らいだ。
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