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俺は病室でしばらく過ごし、退院した。
病院食は味気ないが、なんか美味しかった。
さて、まだ土曜日だからマシだが……
月曜日からどうしよう。祝日でもないし……
あ、しばらく休もう!!
「そうそう。ママね、明日からまた出張に戻るから。ひかるくん。あwひかるちゃんならそんなことしないと思うけど、サボったら……オ☆シ☆オ☆キ!!」
逃げ道は無くなった。
母上のオシオキはトビダセ○第5章に出てくる頭が薔薇の精霊よりも厳しいざまーす。
あの精霊絶対ヨッ○ーいじめるためだけに生きてるだろ。
母上に甘えられるのも今日までとなると少し寂しくなるな。
今日はうんと甘えよう。
そう考えながら歩いてるともう家に着いた。実に2ヶ月ぶりらしいが、記憶が飛んでるせいで昨日も帰って来たとしか思えない。
早速ゲームをやるために着替えようとタンスを開けて仰天した。
女性用しかない……
しかもワンピースがめちゃくちゃ多いし……
母上の仕業か?
俺がしばらく困惑してると部屋の扉がノックされた。
「おん?なんじゃ?」
「はっはうっえの♪しわざ!くしゅん!」
数日前に聞いたのと全く同じフレーズでウキウキしながら母上が部屋に入ってきた。
やはりというかなんというか……
またお前か。ネタのチョイスがいちいち古い
「いやー、ひかるちゃんは女の子だから可愛い服を着ないとその身体に失礼ってもんよ!だから入れ替えました!!ハハッ☆」
なんてこったパンナコッタ!!あの母上やりやがった!!
こんな可愛い服着られるかってんだ!!
と思ったがこの流れ的に元の服は
「男物の服は処分しといたよ!!」
「やはりか!!というかあの服の中には結構お高いのもあったんだぞ!!」
「うん、だから甥にあげたよ!!その分として少しお金もらったからあげるね!ほい!」
「おいいいいいいい!!して、これは……50万!?!?えっ?えええっ!?」
ポイズン。まじポイズン。
でもまあ活用してくれてるならいいか……
致し方あるまい。この可愛いワンピースを着用するか。
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