雨の日に

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雨の日に

昨日はあんなことがあったので夜ご飯は食べる気になれず、お風呂も簡単にシャワーで済ませて歯磨きをして、そのまま布団に直行した。 それでもあまり寝付くことができなくて、結局ほぼ徹夜で朝を迎えてしまった。 それでも今日も学校に行かなければいけないので、昼食用のゼリー飲料を冷蔵庫から取り、水道水を水筒に入れて準備をする。 朝食は基本食べない。 そういえば昨日は夜ご飯を抜いていたな、と思い出した。でもお腹は空いてないし、まぁいいか…と考えて結局何も食べずに家を出ることになった。 自炊はできるけど最近はもうずっとこんな生活をしている。1年生のときはもう少し頑張って色々やっていた気がする。いつからこうなってしまったのか、もう覚えていない。 それでも健康に生きてるし、16年間大きな病気もなく元気に過ごしているつもりだ。 独りだから誰にも迷惑をかけずに済んでいる。 誰も俺を気にしないし、俺も誰かを気にしてない。 ひとり暮らしなんて、と心配する人もいない。 最初は少し不安な気持ちもあったけど、今は自分にとってはとても快適に暮らしているつもりだ。 学校に行く準備が無事に終わり、靴を履いて玄関のドアを開ける。 ⎯⎯⎯⎯⎯今日は雨か…… *** 「茜ーーー!!おはよ〜!」 「そう……わっ…!」 教室に入ると、今日は颯太の方が先に来ていたようでいつも通り勢いよく突進された。 寝不足もあってか少しふらっとしてしまったけど、なんとかバランスを取って突進してきた颯太の体を支える。 身長が172センチ程の俺に対し、174センチと少し高めの颯太を押し返すのは少しだけ大変だ。 「颯太、何度も言ってるけど……」 「ごめんごめん!それより、今日は元気か〜?」
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