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三人十色
「ずっと前から好きだった!俺と付き合ってください!」
高校三年生の四月。受験に卒業、そして就職という重要なイベントが迫る中、俺こと雨空 ユウは青春を謳歌するための一歩を踏み出していた。
告白の相手は、家が隣で幼なじみでありクラスでも人気が高く悪友の晴星 ヨルだ。ヨルの名の通り濡れたように真っ黒な髪が特徴であり、黙っていれば美人だが話すとヤンキー気質な奴だ。
だが俺たちの間には、前述した通り家が隣で幼なじみでありクラスでも人気が高く悪友という唯一無二の接点がある。休日に二人で遊んだりする事もあるから、これはもう相思相愛と言ってもいいだろう!
言葉は伝えた。残すのは相手の返事のみ。
ゆっくりと顔を上げたヨルの顔は…。
「キモイ。失せろ」
まるでゴミを見るような表情をしていた。
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