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恥ずかしいを飼い慣らす
なにかを始めるにも必ず始める理由があります。私が創作を始めた理由はよく覚えてません。
暇つぶしかもしれないし、クリエイティブなことやってみようとか、シナリオや小説を書いてみたかったとか、妄想や空想の具現化とか、文章書くの好きとかエトセトラ。
思い当たる理由は多いですがどれも確実性はなく、やっぱりのほほん、とやってる奴はきっかけものほほん、としている。This is me.
実際に最初は暇つぶしでした。
幼少期からかなり妄想癖で空想の世界で遊ぶことが好きでしたが、それを誰かに話したことはありませんでした。でもある日、思い立って自分の頭のなかにある世界を具現化してみようと思い始めたのが「小説」でした。文章を書くことは好きだし、スマホ・パソコンで簡単にできるし、一番手っ取り早いから。
始めたての頃はすごく恥ずかしかったです。自分の頭と心のなかを見せびらかすようで抵抗があったし、否定されたり、笑われたりするのは嫌だし。
と、びくびくしながら初めて作品を公開したときのことは割としっかり覚えています。誰にも見られないようにと真夜中の二時くらいに投稿しました。
でもエブリスタを使い慣れてきた頃、ここでは頭と心を見せびらかすことが普通だし、つまらないと思ってもそれを馬鹿にしたり、蔑んだりする人はいなくて(当たり前なんですけど)、次第に書いたものを見せる抵抗感もなくなりました。今でも多少恥ずかしい気持ちはありますが、読んでほしい気持ちの方が大きくなってようやく恥ずかしさを飼い慣らせたと思います。
それでも小説を書いていることは家族にも友達にも話したことはなく、多分ずっと言わないと思います。これもやっぱり恥ずかしいからで、気心知れた相手だからこそ言いづらいというか。
ネット小説という匿名の世界だからこそ、自分の頭と心のなかにある世界をストレスフリーに表現できる。5年間活動してきて実績はありませんが、後悔もありません。
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