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振り返ってみて、公募だからと肩肘を張らずに自分の書きたいことや表現したいことを書けてよかったなと思いました。当初の目標としていた最終選考には届かず悔しさもありますがとても勉強になりましたし、「面白い小説」を書く難しさも改めて実感しました。
今まで自分の書く作品はつまらないと思っていました。文章表現に凝ったり、自分の書きたいものを優先して面白さは二の次くらいしか思ってませんでした。私にとって小説はあくまで自己表現の場だからです。
自分にとっては面白くても、他人からすればつまらないかもしれないし、評価は読んだひとりひとりが決めるもの。
そう思っているので、実際つまらないと思われても割り切っていたところがありました。エブリスタにあげている作品も文章表現を褒められたり、良い読後感を与えられたことはあっても「面白い」と言われたことはあまりなかったなと思いました。もちろん、誰が読んでも面白いと思うようなストーリーや展開を書こうとは思いませんが、独りよがりだなと悩んでいた時期がありました(創作なんて実際独りよがりですけど)。自分のためにやってるならわざわざネットで公開しなくてもいいのでは? 実際そんなに読者いないし。とエブリスタを辞めようか考えていたこともありました。
でも講評で「非常に面白い」と言っていただけてすごく嬉しかったし、自信を持てました。「やればできるじゃん、私」ってなりました(笑)。面白いってありきたりな感想だけど言われると嬉しいです。
これからも「誰かのため」、「面白いと思ってもらうため」に小説を書くことはないと思いますが、自分にとっても読者にとっても面白いと思っていただけたら、わざわざネットにあげる意味があるのかなと思えます。恥ずかしいけど、「認めてほしい」という気持ちが少なからずあるみたいです。
小説を書き始めて5年と半年が経ってようやく「ネットで小説を書く意味」というのがわかった気がしました。これからも極めていきます。
今は公募で書きたい作品があるので投稿頻度はより低くなるかもしれませんが、これからもお付き合いいただけたら幸いです。何卒よろしくお願いします!
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