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異常性
言い換えれば詩的表現のことです。
「詩的文章」「詩的世界」と言っていただけるのですが、「詩的」ってどういうことだろうと思い色々調べてぴんときたのが「異常性」です。
例えば、中原中也の『汚れつちまつた悲しみに……』という有名な詩がありますが、「悲しみが汚れる」とは普通言わないと思います。
また、私は「月光が降る」という表現が好きなのですが、「あっ、月光が降ってる」とは日常では使わない表現だと思います。(使ってる人いたら好き)
この一見平易ではない、日常では使わない表現が「異常性」です。(比喩と似ているかもしれませんが、比喩はあくまで例えなので別物だと思っています。)
前に挙げた抱影先生の「秋は立つ」や自作のなかからだと「季節はすれ違う」、エブリスタの他作ですと、青のキカさんの『夏々風葬』の「風が弔う」が好きです。
…などと偉そうに語っておりますが、上記に異常性が含まれているかと言われたら人によっては異常ではないと感じる人もいるし、正直なにを異常と感じるかは人によりけり。(そう思うと中原中也ってまじで凄いんだな)
ただ「詩的表現」の正体を解明したくて「異常性」という言葉を使わせていただきました。これに対する考えや意見があったらペコメくださると嬉しいです!m(_ _)m
余談ですが、「月光が降る」をGoogle翻訳で英訳すると「moonlight falls」。これを和訳すると「月明かりが落ちる」になるんです。意味は同じだし、同じ翻訳ソフト使ってるのに違う文章になるの面白い。(fallには「落ちる」「降る」二つの意味も含まれますが、降るよりも落ちるのほうが一般的なのでこういう和訳になったのではないかと思います。)
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