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とある刑務所ーーー
一人の囚人服の男がズボンに手を突っ込んで息を荒げている。
周囲は寝静まりイビキをかいている中その男は眠れずに自分を慰めていた。
「あぁ…んぁチイチイ…チイチイ……」
男はとある女性の名前を呟きながら自分の下半身を弄っていた。
『アレン♪』
アレンと呼ばれたその男の脳裏にウサ耳の少女が朗らかに微笑む顔が映し出される。
「チイチイ好きや…好きや…」
祝砲がいよいよ撃ち出されようとする時だった。
「うるせぇぞ囚人!!」
そんな時にちょうど大声が轟く。
それはアレンに向けてだった。
「ワイがお前らになんかしたんか!?」
「その気持ち悪い声出されたら眠れねえんだよ!!」
そこで取っ組み合いが始まる。
その男、アレンと同じ体格であり殺人の前科持ち、しかも反社会勢力に組みしていたおとこだった。
アレンも喧嘩っ早い男だがその喧嘩は見応えがらあった。
「喧嘩か喧嘩か?」
「やったれやったれ!」
流石は刑務所そこに入れられる者は民度が低く喧嘩が起こっても誰も止めようとはしなかった。
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