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千秋「は…、早く、浩介と…。」
浩介は、ニヤニヤしながら私をジッと見つめている。
千秋「いっ、言わない!!!」
私は真っ赤になった顔を両手で隠しながら、浩介に背を向けた。
そうしたら、浩介が後ろから抱きしめてきて…、
浩介「ごめん(笑)千秋が可愛すぎて、ついつい意地悪しちゃった。」
その言葉に、私の顔はさらに赤くなった。
千秋「もう! 浩介のバカ!!」
その時、首にヒンヤリとした感触が…。
胸元にぶら下げられたものを見ると…、
千秋「…ネックレス?」
慌てて振り返ると、
浩介「誕生日プレゼントだよ。」
うそ…。
こんな素敵なプレゼントをくれるなんて…!
胸にキラキラと輝く小ぶりなチャームを見つめながら、私は高揚感でいっぱいになった。
千秋「…えっ!? でも、もう花束もらったよ!?」
花束って結構な値段がするし、それにこのネックレスだって…。
浩介「花束は千秋を悲しませちゃったお詫びの品。本当のプレゼントはネックレスだよ。」
千秋「…ありがとう。」
なんか申し訳ないな…。
だって、私だって一方的に怒って拒絶して、浩介のことを悲しませたのに。
何か私にできること、ないかな?
あっ…。そうだ…。
私はズイと浩介に近づくと、頬にキスをした。
浩介はめちゃくちゃびっくりした顔をして固まった。
だって、私からキスをしたのは初めてだったから。
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