5.

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はぁ…。 牧田先輩のこと、傷つけちゃったな…。 牧田先輩と駅で別れた帰り道、私はため息しか出なかった。 まぁ、最初からフるつもりだったんだから、傷つけないなんてことはできないけど、それでもさぁ…。 告白をお断りして、こんなに胸が痛んだのは初めてだ。 なんか、しばらく引きずりそう…。 ようやく自宅が見えてきた時、家の前に人影があることに気づいた。 遠くだったけど、私はすぐに分かった。 千秋「…浩介!?」 うん…、絶対浩介だ!! 気づけば私は走り出していた。 千秋「…浩介!」 声をかけると、しゃがみ込んでいた浩介が立ち上がったんだけど…、 この世の終わりみたいなひどい顔してる!? 千秋「ど…、どうしたの?? 何かあった!?」 浩介「何かあった?じゃないよ! すごく不安だったんだから!!」 不安…? もしかして、私と牧田先輩のデートが気になって仕方なかったってこと…?? 浩介「千秋…、牧田先輩のこと、好きになったの…?」 浩介は、今にも泣き出しそうな、そんな顔をして聞いてきた。
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