2/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
俺達はボートで湖を渡り 教会に着くと 俺が先にボートから下りた まだボートにいるフィリアに 手を差し出した フィリアは俺の手を添えたので そのままフィリアを引き寄せた ━━━━━━━━━━━━━━━ 俺は教会の扉を開けた フィリアを中に入る様に促す 「…お邪魔しま〜す…」 教会の中は思ったより 汚れていなかった 良かった…… フィリアは祭壇付近まで近づくと テーブルの上に 置いてある物に気が付いた 「あれって…チェス!?」 フィリアは興奮気味に テーブルの上に 置いてあるチェスに近いた 「1戦、お願い出来ますか?」 俺はフィリアが チェスを趣味にしている事を知っている しかも その腕前がプロ顔負けだとか その噂が真実なのかを 俺は確かめたかった 「もちろん、お受け致します」 俺はフィリアに チェスの勝負を挑んだ事を 心底後悔する羽目になった ━━━━━━━━━━━━━━━ つ…強い…… 「待った!!」 テーブルを挟んで座っていフィリアに 手を出して 次の駒を動かそうとしている フィリアを阻止した 「えぇ?また?」 フィリアは俺の戸惑い様に 可笑しいのかケラケラと笑っている そんなフィリアを見て 俺の胸は高鳴った 俺はフィリアの笑顔が大好きだ 優しく太陽な笑顔が 本当に大好きだ ━━━━━━━━━━━━━━━ あぁ……幸せだ このまま時が止まれば良いのに…
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!