第2話 四月一日の嘘

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第2話 四月一日の嘘

 いつもからかってくるサユに僕は仕返しをしたいと考えている。何かしらからかい返すことがしたい。  それを考えるにはタイミング良く三月が終わりに近づいた。  三月が終われば何が来るのか。もちろん四月である。……そんなの当たり前だ。だが、四月には有名なイベントがある。  イースターではない。  そう、エイプリルフールだ。  一年間の中で唯一、嘘を吐いても許される日。  そこに盛大な嘘を吐いて、後日に嘘だと告白して、サユをからかってやろう。  それこそが僕の今までの復讐だ。  嘘だと告白して盛大にからかう。内容は……。  そうだ、告白をしよう。好きだと嘘の告白をして、リアクションを見て、嘘だと言ってやろう。そのリアクションですら面白いのではないだろうか。  そう考えると思わず口元がニヤけてしまう。
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