2人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
第2話 四月一日の嘘
いつもからかってくるサユに僕は仕返しをしたいと考えている。何かしらからかい返すことがしたい。
それを考えるにはタイミング良く三月が終わりに近づいた。
三月が終われば何が来るのか。もちろん四月である。……そんなの当たり前だ。だが、四月には有名なイベントがある。
イースターではない。
そう、エイプリルフールだ。
一年間の中で唯一、嘘を吐いても許される日。
そこに盛大な嘘を吐いて、後日に嘘だと告白して、サユをからかってやろう。
それこそが僕の今までの復讐だ。
嘘だと告白して盛大にからかう。内容は……。
そうだ、告白をしよう。好きだと嘘の告白をして、リアクションを見て、嘘だと言ってやろう。そのリアクションですら面白いのではないだろうか。
そう考えると思わず口元がニヤけてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!