記憶屋

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「こんばんは、松本花梨です」 依頼主は僕を見て少し拍子抜けをした顔をした。 きっと想像していたよりも若かったせいだろう。 僕が依頼人と会う時は、大抵このような顔をされる。 依頼人という仕事をしているくらいだから、ある程度年齢がいった人間を想像しているからだろう。 「さっそくですが」 それから依頼内容を確認し、重要事項を説明した。 「わかりました」
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