離れたくない♡僕たちは…(爽side)

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離れたくない♡僕たちは…(爽side)

 コーマの実家から帰る途中、僕たちはいつも以上に車の中で盛り上がってしまい結局、家まで待てなかった。  コーマが運転しながら車の中であんな風に僕の体に触れてきたりするから…。  ハンドルを片手に持ちながら、もう一方の手を助手席の僕の体に延ばして来て僕の太ももにそっと触れてくる。 「爽ちゃん、なんか、今日はごめんな。嫌な思いさせて…」  うるんだ目て僕をみながら申し訳なさそうに謝ってきたりしてさ。 「そんなこと…ないよ…。僕、負けないよ?森本さんなんかにコーマを渡さない」  僕もつい励ますつもりでそんな風に答えてた。別に煽った訳じゃない。本当に渡す気なんか無いし。  そのうちコーマの指先が触れてた僕の太ももの内側に滑らせて来たりするから…。  ドキドキしてきた僕は…  すぐ顔に出るのが自分でも嫌なんだけどやっぱりすぐに顔に出てしまい声が震える。 「ちょ…、ちょっとぉ…」  生唾をごくりと呑み込む音が自分でも驚くほど大きく聞こえたけれど、なんとか平気な顔で必死に誤魔化して『暑いね』なんて平気なふりをしたりして。  車の中で話をしながらコーマの指先が優しく撫でるからつい僕の意識はそっちにばかり気が行ってしまい変な風になるのをなんとか耐えた。  こんな車の中で、しかもコーマが運転中なのに、隣にいる僕が一人で勝手に盛ってるなんて思われたくない。  だけどあんな風にコーマのお父さんに発破を掛けられて帰ってきたから絶対に負けないとかって僕も覚悟をして帰ってきたし。  さっき懐かしい子供の頃の昔話をしたりしたりしてお互い子供の頃に、知らずに密かに想いあっていた事を知ったから…。  だからかな…。  僕はもう、なんだかいつも以上にコーマのその手の感触に過敏に反応してしまってる。  愛おしそうな目で僕を見ながら細くて長い指先が僕の太ももに触れる度にさっきからゾクゾクとした感覚が這い上がってくる。内腿を撫で回すコーマの手のひらの温度が伝わってきて僕の体はすぐに熱を帯びた。  だから思わず吐息が漏れてしまった。 「やめてよ…、触らないで…」  声が上擦り、そして震えた。 「そんな声出すなって。もしかして煽ってんの?」 「煽ってなんかないよ。コーマのせいだ。コーマがそうやって触ったりするから…」  ダメだ。やっぱりなんか声が震えてしまう。  もじもじとして膝を擦り合わせる。  下半身が疼く。 「なんだよ…、爽ちゃん…」 「え…?」 「あー、もうダメだ…。」  そういってコーマが急ハンドルを切った。 「え?」 「もう、帰るまで待てない」  
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