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おかしい…
もうマスカットジュースを探し始めて1時間経つ。コーラなどと比べて希少性があるとは知っていたがまさかここまでとは…
チラリと時計を見る
「移動や準備も考えたらあと20分以内に大学戻らなきゃヤバいか…。ちょっと本気で探すか。」
心を無にしろ………感じるんだ………。
「…こっちだな、俺の勘がそう言っている。」
頼む、あってくれ。これがだめなら俺は…
曲がり角を曲がると少し向こうに自販機が見える。
「自販機があった…頼む…。」
自販機の画面を恐る恐る見ると、はっきりと"果肉入りマスカットジュース!"というなまえの商品がある。
「ははっ…!やった、やったぞ!とうとう見つけた!奇跡だ!やっと買える!」
バックから財布を取り出………そうとした。
「あれ?バック…ハッ!」
そういえばバックを学校に忘れた!
「いや、まだだ。スマホで支払えば…」
しかし、いくら自販機を見てもスマホで支払えそうなところはない。
どうやらマスカットジュースは飲めないらしい。なんてことだ…。
「…大学に帰るか。」
そうして彼は帰っていった…。
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