二輪

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二輪

今日もまた行かなきゃなのか… 「はぁ…」 実際パルといるのが嫌なわけではないのだが… この研究で沢山の人が犠牲になる、それが嫌なのだ。 「できることならば全部消し去りたい…」 そんなこと…僕には無理だが 『あ!研究員さんおはよう〜!』 「…」 こういうのには変に関わらないほうがいいのだ 『ちょっと〜無視しないでよ〜』 「…」 『つれないなぁ〜』 その時だった、僕の頬に何かがベチャリと音を立てて引っ付いた 「はっ?!」 見るとそれはパルから伸びていた…触手か 『んふ〜かわいい反応してくれた〜』 いかにも楽しそうな声を出してそう言うパル 「ッ!…今すぐやめなさい」 『も〜頼む態度ってもんがあるんじゃない〜?』 そうニヤニヤした声で言う 「…はぁ…」 ため息をついてから言う 「お願いします、やめてください」 『しょうがな〜い!いいよ〜』 そう言って触手を離した めんどくせこいつ 「んじゃ…採血するから」 その後採血をし、他の仕事も終え帰ろうとする。 『ねーえ』 「?」 『研究員さんの名前なんていうの〜?』 そう聞いてきた、だがこれを教えず不機嫌になり暴れられては困る 「…紫…」 『へぇ〜可愛い名前〜』 「それじゃ」 そう言って足早に研究室を出た、パルが何か言って居たが気にしないでおこう。
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