序章編「クレフィーナのお願い事」

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(3) さて、調合界支部の申請をして、暫く経つ頃、父のテナカリと共に本格的な剣の稽古を日々の暮らしの1部として朝の日課になった頃に調合界支部から指定された素材が入った箱が魔法陣経由で届きました。そして、クレフィーナとレース母さんの2人はお互いの顔を見ながら、 「遂にこの日が来たんだね〜!」 「うん、そうだね!この日が来たんだね〜!」 と、届いた荷物を不思議そうに見下ろす娘のクレフィーナと母のレース。そして、 「取り敢えず調合室に一旦運んで届いた箱の中身を確認していきましょ?」 「うん、そうだね!こんな所に有ると大変な事になりそうだしね!」 「そうね」 と、娘のクレフィーナと母のレースの2人で荷物を調合室まで運び箱の中身を確認していきます。すると、箱の中身の中は普段から見慣れ無い薬草と、綺麗な謎の液体と、謎の粉が各々所狭しと入っていて、謎の中身の上には1枚の手紙が添えられていました。 「何何〜?あ!この手紙はクレフィーナ宛の手紙ともう1つの手紙は私宛の手紙だね!」 「お母さん本当〜?手紙読んでいい?」 「うん、いいわよ!」 と、レースさんから手紙を受け取って読み始めます。 『えっと何何〜?この度調合界支部への申請誠に有難う御座います。本日貴方様の家に送らせて頂いた素材類は届きましたでしょうか?届きました素材を一度確認して頂きまして我が暫くの間、貴方様と共に学びたい所存で有りますので我の到着迄、暫くお待ちくださいます様に。貴方様にお会い出来る日を・・・。 調合界支部若きプリンス エリオント』 と、云う前書きを据えた手紙の下にはこの家で暫くお世話になると云う項目もあったので、驚きながら母のレースさんに伝えます。 「お母さん、何か調合界支部のエリオントさん?って云う人がこの家に来る見たい何だけど・・・。」 と、クレフィーナ母のレースさんに伝えると、母宛の手紙の半分下にも、クレフィーナと同じ内容の文章が書かれており手紙を読んだレースさんも、これには、 「はぁぁ〜全くあのプリンスは」 と、頭を抑えてから、深い溜息を着くレースさんにクレフィーナが、 「え?お母さん、知ってる人なの?」 と、聞くと、 「えぇ!知ってるわよ!まだクレフィーナが赤ちゃんだった頃にこの家で勉強をしに来てたわ。クレフィーナもエリオントさんに懐いてよく勉強の間は遊んでもらっていたわ。エリオントさんがこの家から出て行く時はクレフィーナも寂しかったのかギャン泣きでね」 と、昔を思い出しながら娘のクレフィーナに話すレースさん。すると話を聞いていたクレフィーナが、 「へぇ〜!そうだったんだ〜!私、今の話全然覚えて無いかも〜」 と、クレフィーナ、不思議そうに母のレースさんに言うと、母のレースさんが 「まぁ、クレフィーナの赤ちゃんだった頃の記憶は覚えて無いかもしれないわね」 と、レースさんふふっっと笑いながら言うと、 「あ!そうだわ!エリオントさんが暫く泊まる部屋の用意の準備をしとかなくちゃいけないわね!部屋は何処がいいかしら〜?」 「あ!お母さん1番端っこの部屋はどうかな?彼処だったら丁度いいかもしれないよ!」 と、娘のクレフィーナの提案に対して、 「そうかもしれないけど、角部屋ねぇ〜?どうなのかしら?取り敢えず部屋の事はお父さんと相談しましょうかね?」 「うんその方がいいかもよ」 「そうね」 エリオントさんが泊まりに来る間に家の隅から溜まった埃を風魔法で取り除きながら家の掃除で全体を磨き、空が宵の闇に包まれた頃に何処かに出掛けていた父のテナカリが帰って来ました。 「只今〜!」 と、気前よく明るく中にいるクレフィーナと妻のレースさんに声を掛ける父のテナカリ。すると、家の中から元気よくお出迎えです。 「貴方〜お帰りなさい!今から夕飯の用意をするわね!」 「うん頼むね」 「はーい!」 と、元気よく返事を返す母のレースさん。すると 「お父さん何処に行ってたの?」 と娘のクレフィーナに聞かたので、 「ちょと、ギルド長と偵察をしに行ってたんだよ。最近、盗賊等の輩が徘徊している情報がギルドに寄せられているみたいだから俺とギルド長で見回りに行って来たんだよ!」 「そうなんだ!盗賊等の輩はいたの?」 「うーん取り敢えずは盗賊等の輩は徘徊している様子が無かったから暫く様子を見ていようと言う事になったんだよ」 「そうだったんだ!何か怖いね」 と、クレフィーナが言うと父のテナカリが優しく、 「クレフィーナ大丈夫だよ。この村には凄腕の冒険者がいるし、ギルド長管轄可で直ぐに盗賊退治が出来る体制が備わっているから安心しなさい」 等と逞しい父のテナカリの発言の声に母のレースさんも、笑いながら、 「貴方〜!逞しいわ!。この村の男性陣には頭が下げられないわぁ〜!だって凄腕の冒険者揃いですもんね!」敬意を表す顔でテナカリに言うと、少し照れた顔で、 「あはは・・・。妻よ!少し照れくさいな。」 と、言うテナカリです。そして娘のクレフィーナと父のテナカリの会話を終えたと同時に夕食が机に置かれていきます。 「はーい遅くなってしまったけど夕食を食べましょ?」 「そうだね。私お腹ペコペコだよ〜!」 「ふふっそうね。いただきましょ?」 「うんそうだね!いただきます」 「いただきます」 と、少し遅めの夕食を囲みつつ、今日あった出来事を父のテナカリに話ます。 「お父さん今日エリオントさん?って言う人から届いた荷物の中に手紙が入ってて読んでみたら暫由くこの家に泊まるから宜しくねって言う内容だったんだ。でね、お母さんの手紙にも同じ様な内容が書かれていたんだよ〜!」 と、クレフィーナ興味津々気味になりながら父のテナカリに話し、父のテナカリも娘の話に耳を傾けながら話を一生懸命に聞いていきます。そして、納得の顔で、 「じゃぁ、荷物は無事に魔法陣経由で家に届いたんだね?」 「うん荷物届いたよ。今は調薬室の棚に入れてあるよ」 「おぉ〜!そうかそうか!じゃ、エリスクギルド長に話して村一同でエリオント調合支部長を出迎えの用意をせんとな!」 と、珍しいお客さんが来る為、村総出でエリオント調合支部長を出迎える用意の段取りを頭の中で考える父のテナカリ。すると、クレフィーナが、 「お父さん?エリオント調合支部長ってどんな人なの?」 「うーんそうだなぁ〜!一言で例えると背中に本物の羽が生えてて、顔立ちはイケメン風な顔で何故か物凄く女性達からモテてしまうみたいよ。エリオント調合支部長さんは調合界支部のトップで最高責任者でもあるから、天下界に来る時は目立たない様にマスクの仮面をして来るんだよ!」 「へぇ〜!そうなんだ!何だか不思議な人だね〜」 と、父のテナカリに不思議そうに話す娘のクレフィーナにテナカリも頷きながら、 「うんそうだよ。昔のエリオントさんは調合の腕前が凄く良くって、母が余りにも感動して驚いていたんだよね!で、エリオントさんに調合支部長の才能を見込んだらめきめきと持っていた才能を開花させて言って今に至るんだよ!」 と、いつの間にか父と娘の話を聞いていた母のレースさんがふふっと笑いながら、 「本当にあの時は流石に私も驚いたわ。まさかエリオントさんの中に眠っていた才能が調合界支部に入出した途端に開花するとは私も思っていなかったしね!今では調合界支部若きプリンスとも称される人になったから本当凄い人だわ!」 と、言うと、 「でも、何故、エリオントさんは元人間だったのに天使になれたのかなぁ〜?」 と、クレフィーナの質問に対して、レースさんとテナカリの2人は首を軽く傾げながら、 「うーん?何故だろう?」 等と一生懸命に悩みながら、 「クレフィーナ私達には何故天使になったのか分からないわ。今度エリオントさんが泊まりに来た時にエリオントさんに聞いてみなさい!」 「うんそうするね」 と、ゆっくりでもあり賑やかな親子の会話を楽しみつつ食べ進める3人。そして、食卓の上に置いてあったお皿が綺麗になった所で、 「お母さん、夕ご飯ご馳走様〜!とっても美味しかったよ!」 と、台所で洗い物をしているレースさんに渡しながら、夕食美味しかったよ!と感謝の言葉を伝えます。そしてお腹一杯になったクレフィーナは 、 「お母さん、お父さんもう寝るね!お休み〜!」 「うんお休みなさいクレフィーナ。良い夢を!」 と、まだ起きている父のテナカリと母のレースさんに挨拶をして階段を上がり自分の部屋に着くと、普段着から寝巻きに着替え、今度は下に降りると歯を磨きに洗面所で歯を磨くと布団の中に入るとあっという間に眠りにつくクレフィーナです。 そして次の朝、昨日の手紙にあったエリオント調合界支部長がクレフィーナが住む村に来ると云う内容をギルド長に伝えるべく父のテナカリの同伴でギルドに向かうクレフィーナ。 そして、ギルド長室にて・・・。 「何〜!!!!!エリオント調合界支部長がこの村に来るじゃと〜!!!!!しかもクレフィーナの家で暫くの間厄介になるじゃと〜。はぁ〜彼奴は何故にこの村に来るんじゃろうか?なぁテナカリよ?」 と、エリスクギルド長に尋ねられた父のテナカリは、 「うーんそうですね。1つの要因は娘のクレフィーナが初めての調合で作り出した薬を調合界支部に提出した事と、もう1つの要因はあくまで私の予測ですが調合界支部の業務が多過ぎてエリオント調合界支部長がこなしている業務に嫌気がさして、逃げ出したいのかもしれませんね」 「うーむむむ・・・。そうなのか!彼奴に付いている補佐は何をしとるんじゃろう?まぁ理由はともかくエリオント調合界支部長の歓迎を村総出で行わなきゃ行けんのぅ〜部屋の確保は出来たのか?テナカリよ?」 「は!エリスクギルド長まだで御座います。現在昔来た時の部はクレフィーナが使っておりまして、只今妻と考え中で御座いますのでもう暫く掛かるかと思われます」 「テナカリよ!早く部屋を決めた方がいいぞ。知らずに来ているかしれんしの」 「は!ギルド長!帰って妻と相談してみます」 「うむ。テナカリよご苦労であった。帰ってよい」 「は!失礼致しました。ギルド長」 「うむ。気お付けて帰れよ!」 と、テナカリとクレフィーナの2人はギルド長室を後にし、自宅に戻ります。そして
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