薬剤師見習いをしつつ冒険者になりました(仮)

序章編｢クレフィーナのお願い事｣

(2)
さて、前夜に初調合を成功させた翌日のクレフィーナは何時もと変わらない外の朝の匂いにゆっくりと目を覚醒させながらベットの上で軽く伸びをして、
｢うぅぅーん。あ!良く眠れたなぁ〜!あれ?そう言えば私昨日初めての調合で普段から見慣れない素材を包丁で切ったりしてとてつもないぐらい疲労困憊で疲れちゃって母さんの背中によじ登った途端に寝ちゃったんだな｣
と、昨日の夜にやった事等を思い出していると、
下のリビングから朝ご飯の匂いが充満して来たので、クレフィーナのお腹も鳴り響き、
｢あ!そう言えば昨日の夜から何も食べていなかったからお腹空いたな!着替えてから下に降りよう｣
と、ベットから出ると寝巻きから普段着に着替えてから軽く髪の毛を結び朝ご飯を食べる為にリビングに向かうクレフィーナ。そして、リビングの扉を開けると、母のレースさんが、
｢あ!クレフィーナお早う。体の調子は何とも無いかしら?｣
と、母のレースさんに聞かれたクレフィーナは、
｢うん、お母さんお早う。今日の体は何とも無くて大丈夫そうだよ!｣
と、クレフィーナは朝の挨拶を元気よく言うと、娘の為に朝ご飯の支度をしている母のレースさん。そして、クレフィーナ待ちに待った母お手製の朝ご飯が食卓の上に並び、
｢はい!クレフィーナ。朝ご飯お待ちどうさま。食べて大丈夫よ｣
｢うわぁい〜！どれも美味しそうだな!母さん頂きます｣
｢はい、召し上がれ！｣
と、クレフィーナ朝ご飯を作ってくれた母に感謝する気持ちを合わせた手のひらに込めてから美味しそうに食べ始めながら何時もならクレフィーナの隣の席で朝の珈琲を飲んでいる筈の父姿が見えないので珈琲を飲んでいる母に聞きます。
｢お母さん、お父さんはどこに行ったの?｣
｢お父さんはねぇ〜、今ギルド長にクレフィーナとの面会をしてもらう為にギルドに行ってるよ。もう少しで帰ってくるよ！｣
と、安心したクレフィーナは、
｢あ!そうなんだ!椅子に座って朝ご飯を食べながら待っていようかな!｣
｢うん!そうしな!｣
と、椅子に座ったまま途中の朝ご飯を食べているクレフィーナ。すると家の玄関のドアの音がし、今度はリビングを開ける音がして上機嫌のテナカリが帰って来ました。
｢クレフィーナ!そして妻よ！只今〜!｣
｢お父さんお帰り〜!｣
｢貴方〜！お帰りなさい。ギルド長との面会の申請は無事に出来たのかしら?｣
と、母のレースさんが帰って来た父のテナカリに訪ねます。する、
｢あぁ!ギルド長が昨日の夜にクレフィーナが初めて作った出来た水に相当驚いていて、娘のクレフィーナは未だギルドの会員証を持って無いのと調合界支部への申請を出したいってギルド長に懇願したらさ、ギルド長、クレフィーナの面会の許しが出たんだけど、ギルド長との面会にあたり正式な服装で来られたしと仰っていたよ!ギルド長との面会は午後からだってよ｣
と、レースさんに珈琲を注いでいる間にクレフィーナに言う父のテナカリ。でも、ギルド長が仰っていた正式な服装で面会に来る様に言われたので自分は正式な服装を持っているものの、娘のクレフィーナに至っては正式な服装を持っていない為にどうしたもんかと悩んでいると、妻からの提案で、
｢貴方、私の衣装箪笥の中に昔クレフィーナと同じ年頃に正式な服装を初めて着て親と一緒にギルドに行ったなぁ〜！私のお下がりだけどクレフィーナにあげようと思うのどうかしら?｣
と、娘のクレフィーナに母の正式な服装を譲る提案に、父のテナカリも賛成し
｢うん、いいんじゃないのかな?クレフィーナ良かったな〜！｣
｢うん、お母さん有難う。大事に使うね!｣
と、クレフィーナ嬉しそうです。でも1つ問題で、正式な服装を1度も着た事が無いので、
｢うん。あ、そうだわ!クレフィーナ服1人で着られるかしら?手伝おうかしら?｣
と、クレフィーナに聞くと、少し顔を赤らめながら
｢うん、服に慣れるまで手伝って欲しい。ちょっと恥ずかしいけど･･･ね｣
と、言われたので母のレースさんは優しく、
｢クレフィーナ未だ大丈夫そうよ。ギルド長との面会は午後からだから服もお昼頃迄には用意出来そうだから先ずはお父さんと一緒に武器を頼んでいらっしゃい!｣
｢うん、お母さん有難う。じゃ、服の用意をお願いね！｣
｢うん分かったわ。行ってらっしゃい｣
｢うん!お母さん行ってきます｣
と、先ずはクレフィーナが使う武器を頼みに武器屋さんに行きます。
｢さてと、クレフィーナの武器を頼みに行くけど、クレフィーナはどんな武器を使いたいのかな?｣
と、武器屋に向かう道中で娘のクレフィーナに父のテナカリが質問をすると、
｢うーんそうだね｡私、お父さん見たいな剣を使ってみたいな!｣