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新条が、しぶしぶ、渋谷課長を下ろした。
それを見た『渋条を愛でる会』から、落胆のため息が、聞こえた。
「奥さんには、悪いけど、俺的には、もっと渋谷課長を抱き締めていたいですね~」
「ええっ?!」
波瑠の驚きと共に、また『渋条を愛でる会』から、悲鳴の歓声が上がった。
「やっぱり、そうなのよ! 渋谷課長と新条課長補佐は、BLなのよ!」
波瑠は、それを聞いて、ミナミが言っていた、渋谷課長が、西京華津世と新条課長補佐の二人と浮気しているという言葉を思い出した。
本当なのか?!
波瑠は、新条に、勇気を出して、訊いた。
「あ、あの、、うちの渋谷とふ、ふ、不倫をしているというのは、本当ですか?」
新条は、笑うと、答えた。
「ええ。渋谷課長のことは、大好きです」
「本当なのっ?!」
と、気色ばんで叫んだのは、波瑠ではなく、西京華津世だった。
「剣にぃ、本当に、渋谷課長と付き合ってるの?!」
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