64人が本棚に入れています
本棚に追加
「ど、どういうこと?!」
「つまり、渋谷課長が、西京華津世と新条課長補佐の二人と不倫してるらしいということよ」
「えええっ?!」
波瑠は、あまりの衝撃的な話に、茫然とした。
あの、頼りになって、優しい渋谷課長が、二人と不倫?!
それも、ゲイとも?!
ミナミは、続けた。
「それで、渋条を愛でる会っていうのは、県庁の腐女子たちが、そのゲイカップルの渋谷課長と新条課長補佐を見たくて、ファンクラブを作っているのよ」
な、なんという話だ。
波瑠は、仰天した。
ミナミは、そんな波瑠に言った。
「今時、腐女子は珍しくないの。もう、犬も歩けば、腐女子に当たるってほどよ」
超現実主義者でありながら、趣味がBL漫画の読み漁りである、元祖腐女子のミナミは、そう言った。
波瑠は、もう、パニックだった。
ど、どうしたら、いいのだ、あたしは?!
波瑠は、必死で考えた。
渋谷課長を問い詰めるのは、もし、本当だと言われたら、怖くて堪らない、、。
だから、まずは、その西京華津世と新条課長補佐に会って、どういうことなのか、確かめるのだ!
波瑠は、ドキドキしながら、そう決意した。
最初のコメントを投稿しよう!