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は、訳分かんねー
彼も顔がちょっと赤いし少し息があがってる
「ってーか離れろよ。お前もキツいだろ。俺達離れた方がいい」
「っるせー。俺の勝手だ指図すんな。俺は俺と闘ってんだ。大切な人守りたいから」
今は直球キツイんだけど
「はは…何言って…。薬は」
「今は飲んじゃいけねーんだと。だから俺監視役」
「お互い生殺しってわけか…」
「でも俺さっきの病院で薬貰って飲んでみた」
「へーそれで普通に話が出来てるのか」
彼はΩのヒートを目の前にすると手を出さずにはいられないらしいからな
あの時の大我君みたいに
「少しは効いてるみてー」
「そか…はは…よかったな」
「なんで…言ってくんねーの?」
俺の身体は突然変異を起こし
βからΩになった。
突然変異は稀にあることだ。
でもまさか俺がなるとは思ってもみなかった。
この歳でなんて滅多に聞かない
「言えるわけねーだろお前が嫌いなΩになっただなんて」
言ったらきっと完全に終わってしまう
だから自分から終わらせたかった
「だからこの前で最後にしたかったんだ」
「なんで…」
「どーせ…捨てられると思った」
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