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「へー鮫島さんってβ(ベータ)なんですねー」
「はい。だから安心してくださいね」
「でもβでも匂いはわかるんですよね?俺あんまり第2の性の勉強してなくて」
「私は…昔から結構敏感な方でした…。色んなフェロモンが鼻にきます。フェロモン以外ももちろん分かります。だからαなのかとも思いましたが検査の結果はずっとβですね。βはαと違って反応はしますが自制が効きます」
「それは知ってます!…っていうか鮫島さんって、なんで俺なんかに敬語使ってくれるんですか?」
「それは榊副社長の番様だからです」
「そんな俺は偉くないっすよ?タメ語で充分です」
この子は本当に腰が低いな
副社長が気に入るのが分かる
会社ではαとしていなきゃいけない
深い過去は聞いてないがきっとこの子もいい家庭じゃなかったんだろう
なのにこんなに明るくケラケラ笑うんだな
「気にしないでください」
「βだからパートナーってβの方ってなるんですか?」
「基本的にはそうです。ですが色んなパートナーも普通に居ますよ。βとΩでもβとαでも居ることは居ますよ。普通に心から好きになった人とパートナーになればいいんです」
「そう…ですよね。皆さん知識が豊富で…俺勉強し直した方がいいかな」
「いつでもお教えしますよ?ですが副社長の方が詳しいでしょう?」
「あ、そうなんですよ、お医者さん並に詳しいです」
「代々榊家は医者の家系ですからね」
「そうなんですか!?知らなかった。でもお医者さんじゃないから継がなかったんですねー」
「そこら辺はご本人に聞かれた方がよろしいかと」
「ですよね、そうします!」
「ではヒートがきた時のシュミレーションですが」
「あ、はい」
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