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「最初はもしかしてそーかもって思ったけど頭テンパって、あんた言わねーし、なんか匂いおかしいなって、なんか最中夢中になり過ぎて普通にΩとセックスしてんじゃねーかって思ったし、凄い濡れてて…すぐ入ったし…玲の身体はΩだった。…すぐ分かったよ。あー変異したのかもって」
「なんだよ…やっぱりバレてたのか」
「うんバレバレ。あの時ヒートじゃなかったけど噛みそうだった。まぁずっとβだったとしても噛んでみたかったけど」
βに噛んでもなんにもなんねーよ
でもその想いは嬉しいけどな
「でもそこは重要じゃねー。変に遠ざけようとしてるあんたが悔しかった。俺はそれだけの存在だったのかって。俺はずっと俺の方を見てくれるのを待ってた、ずっと待ってたんだ」
俺は何を見てきたんだろうな
「玲、俺を見てよ、いい加減」
「…ごめん…怖かっ…もっ…いいのかちゃんと見て…」
もうずっと…彼から目を逸らさないでいいのか
「玲、ごめんな。変異して不安な時にそばにいてやれなくて。辛かったろ、誰にも言えなくて」
「ぅん……っ……ぅん……」
「ごめんな」
別に謝られる筋合いなんてないのに優しく頭を撫でるその顔は一緒に辛さを背負ってくれてるとわかった。
「いいよ…今…ここに…居てくれてる…っ…」
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