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昔からこの容姿と太れない身体のせいで 10歳の時βなのに俺は親から売られた。 真っ白な身体、銀髪の髪、珍しい体質だった。 売られた先は散々だった。 暗い部屋で鎖に繋がれ αの男達から思い出したくもない性的暴行を何度も強いられた。 毎日代わる代わる臭い奴らが俺の身体を容赦なく弄ぶ 元々弱視だった為嗅覚だけが鋭くなっていった。 貴族の臭い香水、人の汗の匂い精液の匂いで毎日吐き、頭が狂いそうになっていた。 いや、半分狂ってたのかもしれない。 ヒートも来ない、妊娠もしないこの身体は 性的欲求を満たすただの人形だった いっその事死んだ方がマシだった。 5年後、 新しく来た使用人が首輪、手と足の錠を外してくれて俺を逃してくれた。 俺はこんな奇跡起こるんだと何度も頬をつねった。 実際使用人ではなく警察が人身売買を行っているやつの家に潜入調査していて俺は助けられたというわけだ。 幽閉されてたから体力もなかったため施設に入り俺は人生をやり直したかった。 俺みたいなやつはきっとわんさか居る。 少しでも救いたかった。 だから必死に勉強して弁護士になった。 誰にも俺の過去は知られたくない
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