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「お前を妻にする。異論は認めない」
私の目の前に立つ旦那様は私に冷たい視線を向けて私に一言告げた。
旦那様が私を見る視線は冷酷そのものだった。
彼はアルジャーノ·ニコラ。
伯爵家の次男で伯爵家の次男で辺境地の領主をしている領主様。
美しい銀髪の髪に整った容姿である彼は陰で女性に人気があるものの、自分に言いよってきた相手をすげなく扱い、貴族でありながらも贅沢を許さない冷酷領主とされていた。
そんな彼に私はお金でお飾り妻として買われた。
「お前との式は挙げつつもりはない。妻としての役目を果たしてもらえれば、あとは自由にしてもらって構わない」
「はい。わかりました領主様」
愛なんていらない。
私が欲しいのは自由だけ。
そのために私は旦那様と結婚したのだから。
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