詩「静かな夜」

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かたく締め切った 部屋の隙間から 夕暮れよりも先に 虫の鳴き声が埋めていった なにもない空間を それは鳥が餌をついばむように ぼくの意識の隙間から 夜を思い起こさせた 感情を 上手にコントロールできる人を 羨ましくおもう つい怒りに任せて 怒鳴ってしまうときがある 今でも 情けないと思う 今日はゴミの日だ ビン 缶 ペットボトル 割れ物 鏡 電池 ご飯を食べて お風呂に入る前に 持っていかなくちゃ そのときも きっと虫の声は 聞こえるだろう 一瞬だ 夕暮れはいつも 目を擦っているうちに その隙間から消えていく お風呂の中で謝ろう 日々の感謝と 夜の静けさを込めて
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