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「今日からこのクラスに転校してきたになる白里カノンさんです。みんな、仲良くしてあげてね」
「はーい」
この時クラス全員が返事をした。いや、僕一人を除いてだ。僕はこの転校生と仲良くする気が起きなかった。
元々僕は女の子が苦手だったし、できることならあんまり関わらないようにしようと思った。といっても席は離れていたから、話をすることもないと思っていた。
一般的に転校生というのはそれだけで注目を集めてしまうものだ。彼女も例外ではなかった。それに彼女は可愛かった。彼女と仲良くする気にはなれなくても可愛いな、と素直に思った。皆、彼女に興味津々であれやこれやと質問していた。僕はそれを傍目に見ながら早く昼休みにならないかな、などと考えていた。
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