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彼女は頭が良く、授業で当てられたときもすぐに答えを言っていた。僕は頭の良い子は苦手だった。だって自分の考えていることを見透かされると思ったから。
彼女は運動神経もわりといいみたいだった。走るのが速いから皆「すげー」とか「かっこいい!」とか騒いでいた。そんな彼女が少し妬ましかった。
彼女はよく食べる方だった。好き嫌いもあまりしないようだった。特に野菜が好きみたいで、給食で皆が残しがちな野菜のソテーなんかも、一人でパクパクと食べていた。僕は野菜が苦手だから、好き嫌いするなとよく怒られていた。だから彼女が羨ましくもあり、恨めしくもあった。
彼女と話す気はなかったけれど、昼休みになるまで、何故だか僕は彼女から目が離せなかった。それがまた悔しかった。
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