エイプリルフールズ 嘘と初恋と秘めたる想い

きっかけ

（どうしてこうなった…。）
私はOLの進藤　沙羅（しんどうさら）。
24歳にもなって高校の制服に扮し、高校生男子とデートしています。

ことの発端は…。

「え？女子高生にって？」
オフィスの食堂で大学時代からの友達の佐川　早織（さがわさおり）と話す沙羅。
「明日のエイプリルフールはお休みだし、年齢騙して韓国の制服レンタルに着て出かけようよ。
良い店知ってんだ。」
会社に入って約2年程、仕事の事ばかり常に考えている私に息抜きの様な誘いだった。
「ちょっ、ちょっ、ちょっとまって…。冗談でしょ？二十代が女子高生になろうって無茶ぶりよ。」
「冗談で話すと思う？マジよ！
言っとくけど、強制参加よ。
これから仕事が忙しくなるのに恋も娯楽も一度も楽しまないとはどういう事よ。
沙羅は可愛いけどお硬いのよ。少しは楽しまないと。」
「あはははは～。」と沙羅は苦笑い。
気持ち圧力な早織の話に徐々に説得されて渋々、エイプリルフールに女子高生になる事となった。