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その時…
「沙羅!」と勢いよく後ろから抱きしめながら声を掛けられ、「ひぃ!」と早織の声に反応。
「沙羅、昨日の既読無視酷くない?昨日の報告聞きたかったのよ。」
「……」と無言のまま、悲しい表情で早織の顔を見続ける沙羅。
「ちょっと大丈夫?どうしたの。」
と今度は沙羅が勢い良く抱きしめた。
「恋ってこんなに苦しいとは思わなかったの。」
「え?」
「一緒にいて楽しかった…。
…けど、もっと一緒にいたかった。
ホットケーキを無邪気の頬張る姿も、大好きなクラゲの集団を一緒に見てくれている姿も、苦手なのにUFOキャッチャーで頑張って商品を取ろうとする姿も…忘れようとしても忘れられないの…。
何で彼は高校生なのかな?
何で同い年位じゃなかったのかな?
辛いよ…早織…。」
話していく度に涙が溢れていた沙羅だったが…
早織は突然、「ふふふ…ハハハハハ!」と笑い出し、その声に沙羅はビクッと反応。
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