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「大丈夫?派手にやっちゃったね。」と声をかけられる。
「大丈夫です。すみません。」
沙羅は頭部に手を当てながら、声をかけてくれた相手の顔を伺うと、そこには顔が整った黒髪イケメンの男子高校生がうずくまっていた沙羅の視線に合わせて絡んでいた。
「良かったらこれ使って。丁度持ってきていたから。」
といって、カバンに入ってあったペットボトルホルダーから冷やして固まらせた清涼飲料水のペットボトルを沙羅に渡した。
「え…あの…でも…。」
沙羅は今の状況に戸惑ってしまう。
「いいから使って。ぶつけた所が赤くなっているよ。今すぐ冷やした方が良いから。」
「……すみません。ありがとうございます。」
と言って、貰ったペットボトルを頭部に当てる。
「動ける?どこか座って休もうか。」
と一緒に近くのベンチまで移動し、少しの間休む事にした。
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