4人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
まれに見る春の佳き日に
「返事はいらないからね。とにかく、すごく好きなんだ。」
告白を、してしまった。
同性の女友達に。
ここに至るまで何度も悩んだ。昨日の徹夜明けのハイで告白している節もあるし、彼女が素敵すぎるからいけないんだと責任転換して。
別の友達に相談したら、『どういう関係になりたいの?』と尋ねられ、そういや考えても自分のものにしたいとか思わないし、体の関係はセクシュアリティの関係で持とうと思えない。なんか、そういうの苦手で。
『恋人になったら、そういうことをしたりは普通できる権利があるから、なったりするもんだよ。イチャイチャしたいとか?』
それも思わない。ボディタッチなどは家族からされても、あまり昔から好きじゃなかった。
『じゃあ、伝えなくていいんじゃない? その先を求めるから伝えるんだと、私は思うよ。ナルシス、みたいな自分本位の考えで伝えるのは別だけど、多分向こうは言われたらなにかしなきゃと焦ると思う。もし、関係が少しでも変わったら?』
……いやだよ。すごく、つらいよ。
最初のコメントを投稿しよう!