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さらにさらに………
「ヒカルンなんでキッチリ出来ないんだ!」
ヒカルンは担任から特にキツく言われる。
「筆箱もアニメ柄のふざけたもん持って来やがってこれは没収だ!」
生徒達はどっと笑う。
「不公平ですよアニメ柄の筆箱持ってきてる生徒いっぱいいるじゃ無いですかなんで僕だけなんですか!?」
「お前先生に楯突く気かおりゃー!」
ヒカルンは先生に殴り飛ばされる。
おまけに背中に物差しを入れられて授業を受ける羽目になった。
「お前は学校終わるまでこうだ!外したら更にペナルティだからな!」
ヒカルンは先生から散々怒鳴られ更にこう付け加えられる。
「良かったなーヒカルンお前にはこれがお似合いだぜ!」
黒也を初め全ての生徒が嘲笑う。
(学校なんて嫌だ学校なんて嫌だ…)
ヒカルンは泣きまくった。
家でも家でも。
「学校が嫌だって!?そんなの許されん!毎日通わないかんよ!」
独特な方言で父が怒る。
上野直志と言う一家の大黒柱。
「そうよそうよ嫌だからと言ってサボっちゃ駄目毎日通いなさい」
次いで母親も言う。
上野マモリと言って美人ではあるがシビアな性格。
「だらしないねだから兄貴は駄目なんだよ」
そして弟の真誠、ピアノが得意で美少年ではあるが刺々しくヒカルンを詰った。
(くっそくっそ…)
ヒカルンはただボロボロ涙を流した。
その翌日もヒカルンは学校に通う。
サボるなんて度胸はヒカルンには無かった。
ただ苦痛でしかない毎日を耐え忍ぶしかなす術が無かった。
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