チイチイとヒカルン

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学校に来ればいつもと様子が違った。 「転校生が来るらしいぞ?」 「どんなかな?どんなかな?」 転校生が来るというのだ。 普通ならどんな人かな?仲良くなれるかな?と思うだろう。 ヒカルンは違った。 (どうせその人も僕をいじめるだろう。くっそなんで何の罪も無い僕が毎日いじめられなきゃならないんだ…) 更に更に 「その転校生も交えてヒカルンいじめよーぜ!」 「面白そう面白そう」 そう更に囃し立てられる。 そしてそして担任が言う。 「転校生を紹介する入りなさい」 担任が言うと「はい」と少女らしい声がする。 そして細い足がすらりと見えた。 更に更に小柄なその姿が見えて男子生徒達は一気に沸いた。 「「おお〜〜〜〜マブい!」」 「なんて綺麗な子なの?」 女子まで感嘆していた。 (なに興奮してんだ馬鹿馬鹿しい。どうせそいつも僕をキモいと言って相手しないんだろうよ) ヒカルンはそう思って冷ややかな眼差しを変えないでいた。 (僕にはそう漫画しかない。僕は描き続けるだけだ僕だけの漫画をな) ヒカルンは隠れて自作の漫画を描き続けていた。 それはそれは地球人がドウマル星と言うどこかの星を侵略してドウマル星のガンヒとワンナが国民を守ろうとするが悲劇が繰り返されると言うお話だ。 そして担任がトドメを刺す。 「ヒカルン可愛いからと言ってその子に嫌らしい目を向けるなよ」 生徒達はドット笑う。 (くそう先公も巻き添えにするぞ漫画の中でな!) ヒカルンは先公も漫画で巻き添えにしようとしていた。
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